※この記事で言うTOEICは、最も一般的なテスト形式「TOEIC Listening & Reading Test」です。
TOEICは自分の英語のレベルを知る上で最もポピュラーなテストです。
英検等と違って合格・不合格はなく、英語力をスコアとして数値化することができます。そのため、「TOEICで〇〇点以上取る!」といった具体的な目標も立てやすいですね。
一定のスコアを得ることが仕事上求められていたり、自分の英語力の向上のためにTOEICを受けるという方は多いでしょう。
そこで今回は、TOEICでスコア980を取った私が、
- TOEICに備えた教材の選び方
- スコアをアップさせるための方法
について書きたいと思います。
TOEIC対策のコツ!必要な教材や参考書の選び方
TOEICのための勉強って本当に必要?
まず大前提として、
TOEICはあくまで自分の英語のレベルを知るための指標
です。
履歴書に書けるとか、ある仕事やプロジェクトに参加する条件になっている等でTOEICのスコアにこだわる方がいるのは分かります。
しかし、TOEICは合格・不合格を判定するタイプのテストではないという性質上、
総合的な英語の勉強→力試し・レベルチェック(TOEIC)
といった使い方をすべきだと個人的には思っています。
大学受験の際にセンター試験(もうすぐなくなってしまいますが…)をイメージしてもらえばいいです。
センター試験が重要なのは確かですが、あれは皆が同じ問題を解き、その中で自分のレベルはどのくらいなのかを知るための指標のようなもの。
あくまでその先に大学入試等の目標があるのが前提で、センター試験のため(だけ)に必死に勉強するわけではないですよね。
それはTOEICも同じです。
人によってTOEICの先の目標は様々だと思いますが、まとめて言ってしまえば「英語力のアップ」ということになるでしょう。
実際に、TOEICはリスニングとリーディングのテストであり、特に偏った語彙や問題が出題されるというわけではありません。
なので、TOEIC対策用の教材はたくさんありますが、TOEICのためにTOEICに特化した教材を何冊も用意して勉強する必要はありません。
教材をたくさん揃えるだけで満足していませんか?
とは言え、TOEICに備えて何も対策しなくていいかと言うとそうではありません。
TOEICを受ける(スコアアップする)上で意識すべきなのは次の3点です。
- 問題形式を把握する
- 問題を解くのに慣れる
- どれぐらいのスピードで解けばいいかという時間感覚を身に着ける
どのような問題が出るかを把握し、それを実際のテスト時間内に解けるようになれておかないと、さすがに痛い目を見てしまいます。
ですが逆にそれができていれば、他にTOEICに特化した勉強をする必要は特にありません。
そのため、教材の選び方としては
TOEICの問題をまるまる解くことができて、それが数回分収録されているものなら何でもいい
です。
例えばこの辺り(2回分の問題を収録)とか
この辺り(3回分の問題を収録)
で使いやすそうだと感じるものを1冊選んで、実際に問題を解いてみてください。
ちなみに私はこちらの古いバージョンのものを使用していました。(3回分の問題を収録)
問題集を手に入れたら、重要なのは
選んだ1冊を集中してやる
ということです。
単語や問題でよく問われる言い回し等は、問題を解き、解説を読みながら学びます。そして、解けなかった問題や、知らなかった単語は必ず復習してください。
例えば3回分収録されている問題を解き終わったら、復習をかねてもう一巡テキストをやってみてください。
そうすると、TOEICでよく使われる単語や言い回し、問題の問われ方が頭に入ってきます。
TOEICだけに限った話ではないですが、意外とこれをないがしろにして、他の教材にぽんぽんと手を出してしまう人が多いように感じます。
「英語の語彙力を増やすには?英単語の効率的な覚え方」の記事でも書いていますが、人間、初めて知ったことを1回で覚えるということはほとんど不可能です。
なので、繰り返し、意識して記憶に定着させる必要があります。
多くのものに手を出すと、なんだかそれだけで勉強をしているような気持ちになってしまいますが、本当に大事なのは一度学んだ内容をしっかりと復習することです。
TOEIC初心者や、どうしても1冊では心配という方は…
- TOEICを受けるのは全くの初めて
- もっと細かく1形式ずつ内容を理解していきたい
という方は、こういった手ほどき本のようなものがあっても良いかと思います。
実際に私も大学生になって初めてTOEICを受けたとき、この本(旧バージョンのものですが)を購入しました。しかし、もちろん必須ではありません。
また、TOEIC用の単語帳も特に必要ではありません。
これまた昔の私は用意していたのですが、結局高校生の頃に使っていた単語帳や、他に英語学習用に用意した単語帳があるなら、必要のない代物でした。
このあたりの単語帳が1冊あれば十分です。ちなみに私はターゲットを使用していました。
単語帳も同様に、1冊に絞ってストイックにやるのが効果的です。
TOEICの点数が上がらない?TOEICで高得点を取るための英語勉強法
いつの間にかスコアアップ!特に役に立った2種類の英語学習
先ほど書いたように、TOEICはあくまで自分の英語のレベルを知るための指標なので、TOEICに特化した勉強をすることを私はおすすめしません。
つまり、総合的に英語を学び、
久しぶりにTOEICをレベルチェックのために受けてみたらスコアがアップしていた!
というのが理想です。
ちなみに、TOEICのためにやっていたわけではないですが、実際に私がやってみて特にTOEICのスコアアップに繋がったと思う英語学習は、次の2つです。
- 習慣的にネイティブが読む英文を読む
- リスニング強化のために音読をする
私は本が好きなこともあり、学生時代はよく少しずつ洋書を読んでいました。
また、今はあまり洋書を読まなくなりましたが、暇なときには興味のあるネット上の英文記事を読むことが多いです。
これは特に難しい内容のものでもなくても構いません。自分の興味のある英文をたくさん読めば、語彙力や読むスピードは必ず上がります。
ただ、できるだけ
英語学習者向けに用意された教材ではなく、ネイティブが読むような英語を読む
ようにしてくだい。
その方が圧倒的に「使える」英語が身に着くからです。
例えば、Huffpostの雑記系の記事あたりは気軽に読むのにちょうどいいです。
勉強として役立てたいなら、読む量は1日少しずつでも良いので知らない単語や表現はまめに調べるようにしましょう。
TOEICのスコアがなかなか上がらない人の共通点
たまに「どうやったらTOEICで高得点取れるの?」と聞かれることがあるのですが、勉強しているつもりなのにTOEICのスコアがなかなか上がらないという方は、
圧倒的に英語を読む量・聞く量が足りていない
ことが多いです。
日本にいながら普段あまり使わない英語を習得するというのは、やはり工夫していかないとなかなか難しいことです。
そこで、英語の勉強に行き詰っている方に意識してほしいのは、次の2点です。
- 日常で英語に触れる時間を増やす
- 「意図的な練習」をする
まずは言わずもがなですが、日常で英語に触れる時間を増やしましょう。
- スマホでネット上の英文を読む
- Podcastを聞く
- 映画を英語字幕で見る
- TEDの動画を見る
等、やりやすいものから始めればいいと思います。
英語に触れる手段を確保したら、次は「意図的な練習」の時間を増やしてください。
例えば、まずリスニングならリスニング、と強化したい一点に集中してください。
そして、どの単語が聞き取れなかったのか、実際にはどんな発音がされていたのか等、改善点を見つけ出すことに繰り返し取り組んでください。
単に英語を聞き流すだけではリスニング力の向上はあまり望めないからです。
このように英語を読む量・聞く量を効果的な方法で増やしていくことで、TOEICのスコアアップに繋がります。
終わりに
今回は、TOEICに備えた教材の選び方とスコアをアップさせるための方法について書きました。
TOEICはあくまで指針でしかないと書きましたが、それでもスコアアップすると嬉しいものですよね。
TOEICで良い点を取って自分の成長を感じられるよう、日ごろからこつこつと英語学習に取り組んでいきましょう!
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