産休や育休中の時間を利用して英語力を上げたい!というプレママの方や、育児中のママで、仕事で英語が必要だったり、趣味として英語を楽しみたかったりと、英語学習に励んでいる方もいると思います。
でも英語を使う機会があったときに、
なんて思って、英語を話すことをためらっていませんか?
日本人はとりわけ英語に対するコンプレックスが強いように思います。
そして、これは英語を教える立場として思うことですが、このコンプレックスが日本人が英語を上手く話せない理由に繋がっていると感じます。
今回は、日本人が英語を上手く話せるようになることを邪魔している、英語に対するある考え方について書きたいと思います。
「英語ができる」って何だろう?
ある日の電車の中でのできごと
ある日私が電車に乗っていると、観光客と思しき外国人の方が、日本人女性に話しかけました。
私は少し離れたところにいたので、実際にどんな質問がされていたかは聞こえなかったのですが、おそらく今乗っている電車がちゃんと自分の行きたい場所に停まるか心配だったのではないかと思います。
英語を話された日本人女性は「え、あ、あぁ…」という感じで狼狽えた後、すぐに電車が駅に停まりドアが開いたのですが、何も言うことなく逃げるように降りて行ってしまいました。
突然英語で話しかけられ焦ってしまう彼女の気持ちはなんとなく分かるのですが、もし自分が質問した側だったとしたら、この反応はちょっと悲しいですよね。
せめて、「ごめんなさい、英語は分かりません」ぐらいは言えていたら印象は変わっていたはずです。
「英語話せますか?」という質問
相手に英語を理解する人かどうかを知りたいとき、
英語を勉強してきた日本人だと、
“Can you speak English? (あなたは英語を話せますか)”
と言ってしまいがちですが、実際よく使われるのは
“Do you speak English?(あなたは英語を話しますか)”
です。
この違い、分かりますか?
前者が英語を話すことが「できる」かどうかを聞いているのに対し、後者は英語を「話す」かどうかを聞いています。
「話せるか?」と聞くと、相手の英語の能力を疑っているかのように聞こえかねません。
日本人の英語コンプレックス
なぜこの例を挙げたかというと、日本人の多くは英語について考えるとき、
「英語ができる」or「英語ができない」
の両極端な考え方をしていると思うからです。
もっと言えば、「英語ができる」に対して「ネイティブのように英語を流暢に扱える」というイメージを抱いていると思います。
だから、中高大と長い間英語を勉強してきているのに、自分は英語を話せない、「下手な」英語を披露するのは恥ずかしいことだと思い込んでいるのです。
これが、私が思う、日本人の英語が上達しない最大の原因です。
旅行等で外国訪れるとよく分かるのですが、英語を話すのは何もネイティブスピーカーばかりではありません。
中国人やメキシコ人、インド人等々、母国語では無いけれども独自のアクセントまじりの英語を話す人はたくさんいます。
彼らの話す英語は、私たちが思うような「上手な」英語ではないこともあります。
ですが、ほとんど問題なく英語でコミュニケーションを取っていることが多いです。日本人ほど英語にコンプレックスを持っている人は稀です。
考えてみてください。
私たちは日本で生まれ日本で育ち、日本語を使って生きてきたんですから英語を流暢に扱えなくて「当たり前」です。
だから、それを「恥ずかしい」と思う必要は全くありません。
そして、英語を使い慣れていない私たちが英語を上達させようと思うと、スピーキングに限らず、英語をどんどん使っていくしかありません。
「こんな英語では恥ずかしい」
「上手く話せない」
と思って英語を使わないと、練習の機会を失い、上達しないままです。
また、以前は知らなかった単語やフレーズが1つでも身についたと感じたら、英語力が低いと自分では思っていたとしても、本来であれば喜ぶべきです。学習の成果が出ているのですから。
例え上手く話せなかったり、単語を間違えたりしても、その失敗から学べることは多いです。
なので、もっと英語を学ぶことに対してどーんと構えて、学ぶプロセスを楽しむべきだと思います。
終わりに
今回は、英語の上達を妨げる考え方について書きました。
スキルの面よりもまず、気づかない内に凝り固まっている英語に対する思い込みを是非取っ払ってしまいましょう。
上達への近道になること間違いなしです。
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