矯正をしていると、こんな悩みがありますよね。
ワイヤーが舌に刺さるのは、私が思う裏側矯正最大の試練でした。
きっと同じように悩んでいる方がいらっしゃると思うので、今回は裏側矯正でワイヤーが刺さって痛いときの対処法について書きたいと思います。
裏側矯正で舌が切れる…ワイヤーが当たるのがストレスに!
ワイヤーが刺さるのは矯正初期に多い
まず、このワイヤーが刺さるという現象、特に矯正初期に多いと思います。実際に私の場合は矯正装置付け始めの1か月がピークでした。
その理由は、1つは矯正初期はまだ歯並びが悪いために歯に沿って取り付けられるワイヤーもいびつな形になっていること。
またもう1つは、初期は比較的ダイナミックに歯が動くため、ブラケットやワイヤーが舌に当たる位置が日々少しずつ変わるからだと思います。
まず、今この現象で困っている方に伝えたいのは、
矯正期間が長くなってくるとこの悩みは徐々に無くなる
ということです。
ずっと苦痛が続くわけではないので安心してください。今が正念場です。
舌が痛いと食事や滑舌の面で問題が…
とは言え、ワイヤーが刺さったり、それが原因で舌が切れたりするのはかなりのストレスですよね。
私が一番辛かったのは、しゃべったり食べ物を飲み込んだりするときに舌の切れた部分をワイヤーが何度も往復し、傷がえぐられることでした。
また、切れるまでにはならなくても、ワイヤーが舌に少しでも当たっていると、しゃべりにくさを感じ、発音に影響してしまうこともあります。
実際に私はワイヤーが少しでも舌に当たっていると感じると、これから触れる方法で対処するようにしています。
矯正中の食事については「歯が痛くて噛めない!歯列矯正中の食事におすすめの食べ物や注意点」の記事で書いています。
歯列矯正でワイヤーが舌に当たるときの3つの対処法
ではどのように対処すべきかというと、以下の3つが挙げられます。
- 歯医者さんでワックスをもらう
- 歯医者さんでワイヤー部分をカバーしてもらう、または飛び出たワイヤーを切ってもらう
- 自分でワックスやその代わりとなるものを用意する
1. 歯医者さんでワックスをもらう
まず、1つ目ですが、歯医者さんでワックスと言われる保護材をもらうことです。症状が出る前から念のため渡してくれるところもあるみたいですね。
このワックスを舌に当たるワイヤーやブラケットの部分に自分で取り付け、カバーします。
私の通っている歯医者さんではこのワックスは用意していないらしく、今のところ私は使用したことがありません。
近々ワイヤーの調整等で歯医者さんに行く予定がある場合は、ワックスを購入できるか一度聞いてみるといいでしょう。
2. 歯医者さんでワイヤー部分をカバーしてもらう、または飛び出たワイヤーを切ってもらう
2つ目は歯医者さんに行ってもらう処置になります。
まず「カバーしてもらう」についてですが、私の場合、時間が経つと固まる白っぽいプラスチックのようなもので、ワイヤーの先端を包んでもらいました。
ただ、矯正初期の頃に「ワイヤーが刺さる」と相談したときは、「歯の動きに影響するからできるだけしない方がいい」と言われました。
ですが、なぜか最近はすんなりとしてくれます。今では歯がほぼきれいに並んだため、それほど影響が無いと判断してのことでしょうか。
そのあたりはちょっと分かりませんが、この処置をしてもらうと、カバーは固まって固定されているので食事をしても取れることはありませんし、すごく楽になります。
また、「ワイヤーを切ってもらう」については、歯が動いたためにワイヤーの先端が余り、その部分が舌に当たって不快な場合に、ペンチのようなものでその部分だけを切ってもらうことができます。
切った状態でもワイヤーの先端は少しは出ているので、カバーしてもらうほど効果的では無い場合もありますが、痛みや不快感はかなり軽減されます。
ここで挙げた方法の難点は、当たり前ですが
歯医者さんに行かないといけない
ことです。
スケジュールが埋まっていてなかなかすぐに行けそうにないときや、「今すぐにでも解決したい!」というときには不向きですよね。
3. 自分でワックスやその代わりとなるものを用意する:『ギシグー』の使い方
そこで、3つ目の対処法は保護材となるものを自分で用意することです。
私の場合はほとんどこの方法で対処してきましたし、何度も救われてきました。
保護材にはいろいろと種類があるのですが、私のおすすめは「ギシグー」という保護材です。
「ギシグー」の使い方、使ってみた感想
「ギシグー」はこんな感じの、注射器のような形をしたものです。
中には2種類のガムのようなものが入っていて、この2種類を混ぜ、時間が経過すると固まります。
以下のような手順で使えばOKです。
- きれいに手を洗う
- ギシグーの2種類の中身が均等に出るように、ゆっくりと注射器の頭を押して、1cmほど中身を出す
- 指を使ってこねるようにすばやく混ぜる
- ティッシュなどでワイヤーやブラケットの部分の水気をふき取り、混ぜたギシグーを被せる
- 指で押しながら平たくして、気になる部分を満遍なく覆うような形でくっつける
注意すべきなのは、この工程に時間をかけすぎると形を作る前にギシグーが固まってしまう点です。
すばやく取り付けてしまいましょう。
ギシグーをおすすめする理由は以下の4つです。
- 比較的安価
- 自分で取り付けやすい
- なかなか取れない
- 舌触りがよく付けていても気にならない
いろいろネット等で探してみるといいと思うのですが、保護材はちょっとお値段が高いなと感じるものも多いです。
その点、ギシグーは比較的安価で、リピートもしやすいために愛用しています。
ギシグーはなかなか取れなくて助かる。装着時の食事は?
先ほど使い方を説明しましたが、ギシグーは自分で取り付けやすく、かつ、しっかり付けるとなかなか取れません。
誤飲を避けるためにも食事中は使うべきではないと思いますが、私は舌が切れて大変だった頃は食事の際も付けたままにしていました。(推奨はしません。)
その際も食べ物にくっついて外れることはほぼありませんでしたし、ワイヤーが当たって痛い思いをせずに食事ができて、本当に救われる気持ちになりました。
普通にしているとなかなか取れないのですが、意図的に取ろうと思って指で剥がすと固まった形のままベロンと取れるので、歯磨きの際も問題ありません。
また、付ける前はガムのように若干弾力性のある感触をしているのですが、取り付けてみるとつるんとした感触になって、舌が当たっても気にならず、ストレスになりません。
矯正している方なら分かると思いますが、舌は非常に敏感なので、これは非常に大きなポイントだと思います。
今では矯正初期の頃のようにワイヤーに苦しめられることはほぼ無くなりましたが、たまに痛いなと感じるときや、ワイヤーがあたってちょっと話しづらいときはギシグーを使うようにしています。
手元に置いておくと安心なので、私は3本セットのものを購入しておいて、いつでも使えるようにしていますよ。
裏側矯正中、ワイヤーで舌が切れるときの対処法まとめ
- 歯医者さんでワックスをもらう
- 歯医者さんでワイヤー部分をカバーしてもらう、または飛び出たワイヤーを切ってもらう
- 自分でワックスやその代わりとなるものを用意する
今回は裏側矯正でワイヤーが刺さって痛いときの対処法について書きました。
以前の記事でも書きましたが、人間の慣れとはすごいもので、私の場合は初期の慣れなくて苦しかった時期を越えると、ほとんど矯正のことは気にならなくなりました。
数か月過ぎると目に見えて歯が並んでくるので、むしろその変化を目にするのが楽しみになりましたよ。
今悩んでいる方もきっとそうなるはずなので、きれいな歯を目指して頑張ってくださいね!
裏側矯正の体験談については「経験者が語る、大人の裏側矯正(舌側矯正)のメリット・デメリット【値段は?痛い?滑舌は?】」の記事で詳しく書いています。
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