EPT(英語発音テスト)を受験。発音練習や改善に役立てよう!

発音に特化した試験EPT(英語発音テスト) 英語学習
英語の発音、上手くできているか分からない…
自分の英語発音のレベルを具体的に知りたい!

と思ったことはありませんか?

発音が上手くできず、簡単な単語でもなかなか理解してもらえないという体験は「英会話あるある」ではないでしょうか。

LとR、bとv等、日本人には区別しにくい発音がいっぱいあるよね…

英語の発音が良くなると、自分の英語がずっと相手に伝わりやすくなります。

そのため、英語の発音練習に取り組んでいる英語学習者の方は多いはず。

しかし、自分が英語の発音をどの程度上手くできているか、苦手な音は何か等、客観的に知るのはなかなか難しいですよね。

そこでご紹介したいのが、英語の発音に特化した検定であるEPT® (英語発音テスト)です。

早速、EPTの概要や、実際に受けてみた感想をシェアしたいと思います。

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発音検定のEPT(英語発音テスト)はこんな人におすすめ

英語スピーキング

EPT(英語発音テスト)は、一般社団法人国際英語発音協会が行っている英語の発音に特化した試験です。

EPTは”English Pronunciation Test” の頭文字。

2012年に創設された比較的新しい英語の試験ということもあり、今はまだあまり知名度が高いとは言えないと思います。

ですが、従来の日本の英語教育が疑問視され、フォニックス等の「使える」英語への意識が高まっている昨今の状況を踏まえると、今後注目を集める試験になるかもしれません。

実際に受験してみたところ、EPT(英語発音テスト)受験をおすすめしたいのはこんな人です。

  • 上手く発音できていない音を具体的に知りたい人
  • 自分の発音の客観的な評価を知りたい人
  • これまで受験したことのない英語の試験にチャレンジしたい人
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EPTの概要、試験時間、 評価方法、受験料、受験方法は?

アルファベット

試験の種類

EPTには2種類の試験があり、「EPT®」と「EPT® basic」に分かれています。

どちらを受ければいいかと言うと、それぞれの試験の受験推奨者は

  • EPT・・・150字ほどの英文を初見で読める力のある方
  • EPT basic・・・例題の単語と簡単な会話文が読める方

とのことなので、EPT basicは英語学習初心者、それ以外の方はEPTの受験で問題ないかと思います。

実際にEPTの方を受験した感想としては、後述する課題文を読んでみて「全然読めない」ということでないのであれば、ひるまずにEPTの方を受験をおすすめします。

試験内容:課題文はしっかりと練習しよう!

発音は音読により評価されます。

EPTの出題内容は以下のとおりです。

1. 以下のような簡単な質問を2.3題問われます。(発言内容の審査ではなく発音チェックのための質問です。)
What is your number? 【 → My number is ~ .】
What is the date today? 【 → Today is ( month )(date), (year ).】
2. アルファベットをゆっくりと読み上げます。
3. 短い会話文を読み上げます。
4. 初見の英文(約100ワード強)を30秒間黙読した後、音読します。
5. 課題文を読み上げます

https://ept.or.jp/ept/topics/

初心者向けのEPT basicの場合は、3番以降が、

  • 発音の似た単語ペアの音読(15ペア)
  • 英単語の音読(15語)
  • 会話文の読み上げ
  • フレーズの読み上げ(10フレーズ)

となっています。

課題文や例文に関しては、こちらの公式サイトから確認できます。

EPT受験の場合、3つの課題文のうち1つが出題されます。

これは事前に練習できるものなので、お手本の音声を聞いて発音やアクセントをしっかりチェックした上で受験に望みましょう

上記サイトから確認できますが、2019年7月~10月の課題文の1つはこんな感じです。

① Cycling in China

When I lived in Beijing, China, my primary mode of transportation was riding my bicycle. There were also taxis, buses, and subways that could be utilized, but the most common way of getting around was by bike. I owned two bicycles, the first being an inexpensive one that had a basket on the front. I also strapped a fruit crate on the back, making it convenient to use when going to the market because I could easily carry my groceries home. Some of my colleagues teased me about it being a girl’s bicycle because of the baskets, but I didn’t care because it was very practical. I also had a very expensive mountain bike that I rode most of the time when not shopping. I would go on long rides into the countryside and even rode my bike to the Great Wall of China.

https://ept.or.jp/ept/topics/

これで148語。

ご覧の通り、特別難しい単語等が出るわけではなく、発音のみに集中できる内容となっています。

試験時間

試験時間はEPT、EPT basicともに5分程度。(会場受験の場合、待ち時間は最長30分)

すごく短いテストだね!

最も短い英語のテストと言えるかもしれませんが、実際に受験してみると、時間の割には内容が濃く感じました。

忙しくても気軽に取り組めるテストという点で好感が持てます。

評価方法

EPTの試験は、合格不合格ではなく100点満点のスコアで測定されます。

このスコアの他に、認定証という形で発音の評価内容がもらえます。

これには「一般評価」と「詳細評価」の2種類があり、申込み時に選択可能です。

2つの評価方法の違いは、「初見文と課題文のどこにチェックが入ったかとその理由」があるかどうかです。

一般評価

詳細評価

この認定証のサンプルやスコアが示すレベルについては以下のページで確認できます。

受験料

受験料は評価方法によって異なります。

EPTの場合

  • 一般評価 : 4,950円(税込)
  • 詳細評価 : 9,900円(税込)

EPT basicの場合

  •  4,950円(税込)※詳細評価のみ

受験方法

受験方法は、会場受験とオンライン受験受験から選択可能です。

いずれも公式サイトから申し込むことができます。

オンライン受験は随時受験可能で、スカイプを使って受けることになります。

身分証明証を映像を通して提示するので、使用する機器によってはwebカメラやマイクが必要です。

前述のとおり5分程度の試験なので、オンライン受験が圧倒的におすすめです。

オンライン受験申し込み時の注意

実際に受験してみたところ、サイトからの申し込みがいかんせん分かりづらかったので、こちらで注意点をシェアしておきます。(PCから申し込む場合です。)

以下のオンライン申し込みのページから申し込むのですが、予約日時は自分でチェックして、申込みフォームに入力が必要となります。

まずページ中程のカレンダーから予約可能時間を確認します。

「予定リスト」をクリックしてください。

そうすると選択可能な受験日が表示されますので、受験したい日の予約可能時間をクリックして確認します。

すると下の画像のようになります。

EPT申込み2

こちらの画像では予約可能時間は12:00~21:00となっているので、この時間の中で「予約済み」となっていない時間を選ぶ必要があります。

上の画像では12:00や13:45は予約が入ってるのでダメということです。

申込み画面で選択可能な日時のみをプルダウン等で選択できればいいのですが、実際は自分で時間を入力する必要があるので分かりづらいんです…

予約できる日時を確認したら、ページ下部から申し込みフォームへと進み、下画像の赤枠の部分に受験したい時間を入力します。

EPT申込み3

今後はもうちょっと分かりやすく(選択しやすく)なってほしいな!

申し込みが済んだら、受験日時までに申し込み完了メールに記載のアカウントにスカイプでリクエストを送ります。

ここまで終われば、あとは受験日時まで待つのみです。

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EPT(英語発音テスト)オンライン試験当日の流れと実際に受験した感想

ヘッドフォンとPC

以下に説明するのは、EPT basicではなく、EPT受験の場合です。

実際に受けてみた感想を交えながら説明していきます。

試験当日の流れ

オンライン試験当日の流れはこんな感じです。

身分証明証、受験番号(申し込み完了メールに記載)を手元に用意した上で試験に望みましょう。

EPT側からの説明や指示は日本語で行われるので、それほど構えなくて大丈夫です。

  1. 試験時間3分前までにスカイプを起動して待機
  2. 3分前にEPTからコール
  3. 身分証明証をカメラ越しに提示
  4. 試験開始
  5. ①受験番号を含む、簡単な質問に答える
  6. ②画面に表示されたアルファベットを読み上げる
  7. 短い会話文を読み上げる
  8. ④初見の英文(約100ワード強)を30秒間黙読した後、音読する
  9. 課題文を読み上げる

①受験番号を含む、簡単な質問に答える

試験は、スカイプで画面共有された試験問題を見ながら行います

最初は受験番号を含む、以下のような簡単な質問に答えます。

What is your number? 【 → My number is ~ .】
What is the date today? 【 → Today is ( month )(date), (year ).】

上の質問は公式サイトに記載されている例ですが、私の場合はこの通りの質問でした。

これは事前に練習しておける問題なので、アルファベットや数字の発音、日付の読み方等をチェックしておきましょう。

②画面に表示されたアルファベットを読み上げる

アルファベットを1つずつ読み上げます。

私はアルファベッットをAから順に読み上げるものだと思いこんでいたのですが、実際はバラバラの順番で記載されていました。

ほんのちょっと動揺してしまったので皆様はお気をつけください(笑)

③短い会話文を読み上げる

私の場合、2文だけの本当に簡単な短い文章でした。

初見で臨むことになりますが、知らない単語に遭遇することはまず無いかと思います。

④初見の英文(約100ワード強)を30秒間黙読した後、音読する

これが試験の肝となる問題でしょう。

この後に出題される課題文とは違って、完全に初見である程度の量の文章 (100語強) を読み上げることになります。

100語強なので、だいたい課題文と同じぐらいの長さです。

私の場合、内容(英文の意味)自体はそれほど難しいと感じなかったのですが、「あれ、この発音、アクセントでいいんだっけ?」という単語がいくつかありました。

30秒の黙読時間は意外と短いので、自信のない単語があったとしてもそこで目を留めず、全文に目を通すよう注意してください。

(私はちょっと考えて止まってしまい、最後の方まで完全には読めませんでした…)

あとはもう堂々と、いつも通りの読み方で落ち着いて読み上げましょう。

⑤課題文を読み上げる

最後に、公式サイトに掲載されている3つの課題文のうち、1つが出題されます。

これはどれが当たってもしっかりと読み慣れた状態で臨めるように、事前の練習が肝心です。

私の場合は3つの課題文のうち、一番読みにくいと感じていた文章が出題されました。(そういうものですよね(笑))

この問題が終われば試験は終了です。ここまでやって本当に5分強でした。

試験結果は2週間ほどで送付されるとのことです。

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EPT(英語発音テスト) 体験レポまとめ

本記事では、EPT(英語発音テスト)について、体験談を交えながらご紹介しました。

発音を改善したい人にとっては、客観的に発音のみを評価してもらえるのは大きな学びとなります。

一般評価の場合は受験料もそれほど高くなく、オンラインで手軽に受けられるテストなので、気になった方は是非受験してみてください。

自分の発音の弱点を知って、改善を目指そう!

英語学習コラム
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この記事を書いた人
とり子

英語講師・翻訳者。
4か月女児のママ。

\忙しいママにも英語を学ぶ楽しみを!/
●読んだその日から実践できる英語勉強法を多数紹介
●TOEIC980・英検1級保有者の学習ノウハウを公開
●ときどき日々の暮らしに関すること

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ママエイゴ

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