英検1級一次試験の勉強法は?最短合格のために対策すべきはこれ!

英検1級一次試験に最短で合格するには? ハウツー

英検1級、憧れはするものの合格するのはなかなか難しいですよね。

よく 英検1級は英語のレベルを示す上でTOEIC (L&R)の高得点と並んで引き合いに出されます。

しかし、英検1級にはライティング・スピーキングの試験があることや語彙のレベルから言って、個人的にはTOEIC高得点(900点台)を取るよりもずっと難しいと感じています。

そこで今回は、

英検1級に合格したいけど、どんな勉強をすればいいのか分からない…
英検1級に落ちてしまったので、今回こそ結果の出る勉強をしたい!

と思っている方に向けて、実際に英検1級合格へと繋がった具体的な対策と勉強法をご紹介したいと思います。

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英検1級の難易度・合格点は?

英語の勉強

英検1級合格には7割を目指そう!

本格的な勉強に取り掛かる前に、まずはどれぐらいの割合で正解できれば合格にたどり着けるかを頭に入れておきましょう。

英検の公式サイトによると、 合格ラインについてこのように書かれています。

…正答数の目安を提示することはできませんが、2016年度第1回一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています。

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/eiken-cse_admission.html

英検のスコアは、統計的手法によって算出されているため、私たち受験者が自分で計算して何点取れたかを知ることはできません。

そのため、「何点取れたか」ではなく「何割取れたか」を意識して対策に取り組む必要があります。

その基準が、英検1級では7割、ということですね。

弱点カバーはできない!各分野で平均して良い点を取る必要がある

また2016年度以降、技能(リーディング・リスニング・ライティング)ごとに問題数は異なるものの、スコアは各技能に均等に配分されています。

これはどういう意味かというと、2015年度までは苦手な技能を得意な技能で高得点を得ることでカバーできましたが、現在はどの技能においても平均して良い点数を取る必要があるということです。

このため、「苦手な分野は後回しに…」なんてことをしていると、いつまでも合格にたどり着けないということになってしまいます。

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ここで差がつく!英検1級一次試験対策のポイント

積み重ねた本

力を入れるべきは語彙と英作文!

全ての技能(リーディング・リスニング・ライティング)で良い点を取らないといけないとは言っても、全てを同じ熱量で勉強する必要はありません。

多くの人にとって 、英検1級一次試験に合格するために特に重点的に力を入れて取り組まないといけないのは、次の2つです。

  • 語彙・イディオム問題
  • ライティング(英作文)

「リーディングやリスニングは?」と思われる方もいるかもしれませんが、記念受験でない限り、英検1級を目指すレベルの人はある程度英語の勉強を重ねてきていたり、一定の英語力のある人のはずです。

あえてTOEICで言うとしたら、だいたいスコアが800以上の方といったイメージでしょうか。

もちろん、TOEICを受けたことがなくても、準1級を持っていなくても英検1級を受けるのに問題はないのですが、あくまで受け身のスキルであるリーディング・リスニングにはある程度慣れているのが前提条件です。

英検準1級と1級の壁は大きい

「英検準1級を取れたから、次は1級に挑戦だ!」

という方もいるかと思いますが、英検準1級と1級の壁は大きいということは認識しておくべきです。

私は主に学生さんに対して英検の対策指導を行っているのですが、2級を持っている人が準1級に挑戦するのと、準1級を持っている人が1級に挑戦するのとではかなり難易度に差があると感じています。

英検の公式サイトによると、各級の目安として

  • 準1級・・・大学中級程度
  •  1級・・・大学上級程度

とあるのですが、これはちょっと分かりにくいですよね。

もう少しイメージがしやすいように、あくまで一例ですが私が受験したときのことに少し触れたいと思います。

私が初めて英検を受けたのは大学3年生のとき、準1級と1級のダブル受験でした。

当時は1年間の語学留学帰りだったこともあり、TOEICのスコアは940(ちょうど英検と同時期に受験)でした。

1年外国に住んでいて帰国して数ヶ月後に試験を受けたわけですから、ある程度アドバンテージがある状態で受験したんですよね。

結果は、受験時の感覚としては準1級が全ての技能において「簡単だ」と感じ、その後の二次試験に進み合格したのに対し、1級では語彙問題で玉砕、全体のスコアとしては2点足りずに一次試験不合格となりました。

もちろん、単純に勉強・準備不足だったことも否めないけどね…

この経験から、重点的に取り組むべきと感じたのが先程触れた「語彙・イディオム問題」と「英作文」です。

ちなみに英検1級には社会人になってからリベンジとなる二度目の受験をし、無事に一次・二次とも合格できました。

1級の最新の過去問は英検公式サイトから見ることができるので、挑戦するか迷っている方は参考書等を買う前に一度問題を見てみることをおすすめします。

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英検1級一次試験に受かるためのおすすめの勉強法・テキスト(教材)

勉強用テキスト

それでは、実際に英検1級に合格することができた私がおすすめする勉強法をご紹介したいと思います。

具体的には次の流れで勉強することになります。

  1. 試験の全体像をつかむ
  2. 語彙・イディオム問題に取り組む
  3. 英作文に取り組む
  4. 過去問を解いて実践練習
  5. もう一度、語彙・イディオム問題に取り組む

それぞれおすすめのテキストの紹介とあわせて説明していきますね。

1. 試験の全体像をつかむ

まずはどのような問題がどのような形式で出題されるか、時間はどれだけかけたらいいか等、試験の全体像をつかみましょう。

特に初めての受験では、総合対策系の本を一冊用意することをおすすめします。

概要を掴むにはこれ一冊あればOKです。

各分野でのポイントや傾向等が書かれているので、余裕があれば二巡はしたいテキストです。

ですが、この段階ではとりあえず、リーディング・リスニング・ライティングを一通り解いて、スピーキング(面接対策)は手をつけなくても問題ありません。

実際の問題に触れることで、自分はどんな問題が苦手なのかをしっかりと認識しましょう。

この時点でリーディングあるいはリスニングが難しすぎると感じる人は、少し遠回りしても地道に基礎力を固めることをおすすめします。

リーディングおすすめ記事

総合的なリーディング力アップの秘訣は「英語のやり直しのコツ!長文を読むためのリーディングの3つのポイントと勉強法」、
試験に役立つ速読のコツは「TOEICや英検でリーディングの時間が足りない…英語速読のコツとトレーニング」の記事で詳しく書いています。

リスニングおすすめ記事

リスニング力をアップさせる方法については「英語リスニングの勉強法:上達のための練習には音読がおすすめ!」の記事で詳しく書いています。

2. 語彙・イディオム問題に取り組む

次は、重点的に取り組んでほしい語彙・イディオム問題です。

語彙・イディオムに特化した教材を用意することを強くおすすめします。

先程も述べましたが、合格者と不合格者の差にはこの語彙問題ができるかが大きく関係しています。

たまに「英検1級の語彙はネイティブでも使わない極端に難しいものが多い」なんて耳にしますが、実際は英語のニュースやネイティブが読むような一般向けの本を読んでいれば普通に使われているものが多いという印象です。

ですが、TOEIC等の他の試験と比べると、やはり英語学習者にとっては馴染みのないものが多いですよね。

英検1級で出題されるような語彙を自分で使えなくても、他の言葉で言い換えることができますから、英会話や英語学習者向けのテキストではあまり目にしないということです。

なので語彙問題は、いかに問題数をこなし、かつ復習するかにかかっています。

何問も解いていると、問われやすい単語やイディオムに気づくようになります。

それが貴重な得点源となりますので、ここは手を抜かずしっかりと勉強しましょう。

時間に余裕がある方は普段からこちらのテキストも併せて読んでおくと、語彙はもちろん、リーディングの練習にもなるのでおすすめです。

3. 英作文に取り組む

語彙問題に慣れたら、もう1つの対策が重要となる分野であるライティング(英作文)に取りかかりましょう。

英作文の問題ではお題が1つ与えられ、それについての自分の意見を3つの理由を挙げながら200~240語で書きます。

ちなみに、2019年度第1回の試験での英作文のトピックは

Agree or Disagree: Infectious diseases will become a bigger problem in the coming decades.

というものでした。

どうでしょうか?なんとなくでも自分の意見を支える理由が浮かんでくるでしょうか?

英作文攻略のポイントは

  • 便利な言い回し、使える論点を頭に入れる
  • 言いたいことを自分の語彙の範囲で書けるよう、頭の中で言い換える
  • 文字数は必ず守る
  • 常に時間を計って練習する

です。

美しい文章を書いたり、かっこいい論展開をする必要はありません。

また、200~240語って、書き慣れていないと書くのは結構骨が折れます。

そのため、地道に自分の言いたいことを英語にする作業と、文量に慣れる練習をしましょう。

英作文は力を入れて対策する必要があるので、ここでも特化したテキストを一冊用意することを強くおすすめします

是非活用してほしいのがこちらのテキストです。

英検1級二次試験の面接対策法は?一発合格のコツと本当に役に立つおすすめのテキスト」でも書きましたが、このテキストは二次試験のスピーチの練習にも役に立つので、1冊持っていて損はありません。

4. 過去問を解いて実践練習過去問を解いて実践練習

語彙力、英作力を身につけたら、この時点で実際にどれだけ問題を解けるのかを確かめるため、過去問で実践練習していきましょう。

こちらのテキストは過去問が6回分収録されているので、たっぷりと練習できます。

過去問を使って勉強する際に注意してほしいのは、

「解きっぱなし」にしない

ことです。

  • どんな問題を間違ったのか
  • なぜ間違ったのか
  • どうしたら次回同じ問題が出たときに正解できるのか

を意識して復習を行うことで、1回分の問題から吸収できるものは全て吸収してしまいましょう。

むやみにたくさんの問題に手を出すよりは、一度解いた問題を復習する方が確実に効率よくレベルアップできます。

5. もう一度、語彙・イディオム問題に取り組む

語彙過去問で実践練習を積んだら、少し時間を置いたところでもう一度語彙・イディオム問題集を使って問題を解いてみましょう。

難しい単語は使用頻度が低く覚えにくいため、一度や二度見ただけではなかなか覚えられません。

これまでの勉強を無駄にしないためにも、ここで「英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット) 」のテキストをもう一巡することをおすすめします。

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英検1級一次試験のための対策と勉強法まとめ

  1. 試験の全体像をつかむ
  2. 語彙・イディオム問題に取り組む
  3. 英作文に取り組む
  4. 過去問を解いて実践練習
  5. もう一度、語彙・イディオム問題に取り組む

今回は英検1級の一次試験に最短で合格するための勉強法についてご紹介しました。

英検のトップの地位、1級に受かるにはそれ相応の努力が必要です。

是非諦めずに、憧れの1級取得を目指して頑張ってくださいね!

ハウツー英語学習
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この記事を書いた人
とり子

英語講師・翻訳者。
4か月女児のママ。

\忙しいママにも英語を学ぶ楽しみを!/
●読んだその日から実践できる英語勉強法を多数紹介
●TOEIC980・英検1級保有者の学習ノウハウを公開
●ときどき日々の暮らしに関すること

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